お知らせ
2015年3月20日 14:23
今日、3学期終業式を終えました。同時に、それぞれの学年も、今日で終わりです。
既に44期高3生は3月7日に、47期中3生は3月17日に、それぞれの卒業式を終えています。今日の終業式は、中3と高3がいない形で行なわれました。その不在感を、みなさんはどう感じているでしょうか。
特に高3生に対しては、卒業式のあとに、それぞれの部活の場所で、後輩部員たちが、改めて『卒業生を送る会』を催したのではないかと思います。後ろを振り返ると、今までいてくれた先輩がいなくなり、高2生は自分が一番上に立たなくてはならないことを、高3生引退の日からひしひしと感じて来たことと思います。
高3生の引退の日から、卒業式当日の各部活の『卒業生を送る会』までの間の日々に、責任を背負うことの重さと先輩の苦労を噛みしめる時間が、それぞれにあったことと思います。だからこその、送る側の涙だったと思います。
自分がその立場に立ってみないと、わからないことがあります。自分がその立場に立ってみないと、見えない景色があります。
それがわかり、それが見えたときに、先輩の苦労を知り、一際感謝の念を抱くことになるのだと思います。それでもまた、上に立った者は、同じような苦労をしつつ乗り越え、後輩たちを守り、導き、引き継いで、自らに成長し、後輩たちを成長させて行きます。
部活動だけではありません。大学受験などにおいても、自分が望む進学先の大学は、先輩たちの肩の高さにあるのです。手がかかるだけの高さに、先輩たちの肩があるのです。
こうして代々引き継いで行けることが、学校全体としての力になっていると思います。
今日の終業式で、改めて「個性は環境が育てる」「より良い環境はみんなでつくる」という話をしました。これは、平成26年度の4月、1学期の始業式に、私がみなさんに話したことです。一年経ったところで、振り返り、思い出してほしいと思って、同じ話をしました。
この時期に、こういう話をするのは、新年度に新しい後輩を迎える前に、先輩として、しっかりとした姿勢と考え方を持ってほしいからであるということも、みなさんに伝えました。
春休みは、感覚的にとても短いものです。しかし、大きな節目と節目の間を繋ぐ期間となります。
人は生きている限り、失敗しても成功しても、必ず反省がつきまとうものであるという話をしたことがありますね。自己分析することは、大切なことです。そして、この春休みは、一つ上の学年として納得の出来るスタートを切るために、有効に使ってみてはどうでしょうか。君たちの日々の成長を楽しみにしています。
4月の始業式で、また会いましょう!